キルトのための糸

かわいい布と専用の糸で

今も昔もキルトは人気の手芸のひとつです。キルトとは表側と裏側の生地の間に薄い綿を入れ、三枚重ねて刺し縫い(キルティング)したもののことを言います。もともとはヨーロッパの寒い地域で防寒のための工夫として作られたものだそうです。日本では複数のいろいろな色の生地を縫い合わせるパッチワークキルトや、花や葉、パイナップルなどのモチーフが特徴的なハワイアンキルトが有名です。様々なキルトの技法がありますが、布地はコットンの薄手のものを使うことが多いです。そして刺し縫いをする糸ですが、キルト専用のキルト糸というものがあります。一般的によく目にするのはミシン糸や手縫い糸で、手芸用品としてキルト糸はあまりなじみが少いものかもしれません。

キルトのもう一人の主役

ミシン糸や手縫い糸は比較的簡単に購入することができますが、キルト糸をお店で見かけることは少ないかもしれません。しかし手芸品を取り扱っている店舗などで手軽に購入することができます。ミシン糸とキルト糸の違いは一番にその太さでしょう。ミシン糸は60番でキルト糸は40〜50番と太くなっています。また糸の撚り方も異なりキルト糸のほうがより丈夫で切れにくく、またほつれにくくなっています。加工の仕方も異なっていて表面に独特の光沢があります。その特徴ゆえに刺し縫いに適した糸と言えるでしょう。キルトは縫い目が表面に見える技法も多くあり、縫い目で模様を描写するものもあります。布地の色や柄、全体のデザインやモチーフと共に、糸はキルトのもう1人の主役と言えるでしょう。